STORY
僕が憧れてたアウトドアスタイルをみせつけてくれたブライアン
週末になると「さぁ行くぞ!」
と、キッチンの戸棚から食器を取り出し、コンテナに詰め込む。
庭に無造作に置かれてるテーブルや折りたたみイスをステーションワゴンに載せる。
ランチボックスには奥さんにその朝に焼いてもらったパウンドケーキやサンドイッチ、フルーツが入っている。
さあ、出発だ。
山か?川?海なのかは走りながら、その時の気分で行き先は決まる。
その日は僕の話で盛りあがり、、、、その流れから目的地は海。
着いた先は、ローカルしかいない穴場。
車に常にのせていた釣り道具を取り出し
コンロやキッチンツール、テーブルセットをし、、
釣りに出かけた
そこから数時間。
奥さんとの思い出話。
仕事の話。
僕の話。
他愛のない、しかし、どこか心に残る話をしながら釣りをする。
思ったより、収穫はなかったが、釣った魚をさばき、
うちから持ってきた食材を手際よく調理してくれ・・・・
僕用にワイングラスが出てきた。
がんばれよ!
と、缶コーラを当てて来た。
かっこよかった。
いつも目にしてる家中のアイテムを持ち出し、
行き先も定まらないままに出発し、
着いた先で始まる彼の演出。
ちょっと、慣れない環境で戸惑っていた僕への気遣いが嬉しかった。